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田野大輔(文学部)『ホロコーストを知るための101の質問』

■『ホロコーストを知るための101の質問
白水社 , 2025.9
■ ISBN  9784560091937

■ 請求記号 209.74//2051
■ 配架場所 図書館1階?教員著作コーナー
■ 編著者 田野大輔(文学部)訳

<自著紹介>
本書はナチ?ドイツによるユダヤ人の大量殺戮=ホロコーストを101の質問に回答する形式で解説した入門書です。最新の研究成果を踏まえ、反ユダヤ主義の前史とイデオロギーから、ユダヤ人の迫害?排除の諸段階、絶滅政策と大量殺戮の実態、加害者と組織の役割、抵抗運動と支援、他の集団犯罪、戦後の裁判と記憶の問題までを網羅しています。簡潔ながら要所を押さえた内容で、ホロコーストの全体像を的確に学ぶことができるようになっています。

第11回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

甲南大学生協の書籍部にて、第11回 甲南大学書評対決  実施中です。

書評対決とは???甲南学園および甲南大学の教職員と学生団体がそれぞれ”おすすめの3冊”の書評を執筆?発表し、BOOKCAFE(iCommons4階)、Books&Support(学友会館北館)、The CUBE SHOP(西宮キャンパス)、FIRST SHOP(ポートアイランドキャンパス)で展示販売し、その売上冊数によって勝敗を競う企画です

今回は、文化会和太鼓同好会甲(きのえ)3回生 山内 大遥さん、廣川 あさひさん、1回生 今中 陽晴さんと、フロンティアサイエンス学部教授の藤井 敏司先生の対決です!

前哨戦として10月14日(火)に本のプレゼン対決が行われました!今回も、前回好評だったお楽しみ企画が待っています!
はじめに藤井先生、和太鼓同好会の皆さんの自己紹介があり、その後和太鼓の実演が!

パフォーマンスで緊張がほぐれたところでトップバッターは山内さん。サーティフィケイトの学生にも人気のある著作をリーダーらしく堂々とプレゼンしてくれました。
【第11回 甲南大学書評対決】 伊坂幸太郎著 『終末のフール』

続いては藤井先生。フロンティアサイエンス学部所属(ポーアイ)なので岡本キャンパスに少しアウェイ感があるとのこと。文系の学生には少し難しいかもしれないけれどぜひ読んで欲しい、とご自身の専攻である金属に関する図書をプレゼンしてくださいました。
【第11回 甲南大学書評対決】 桜井弘著 『生命にとって金属とはなにか : 誕生と進化のカギをにぎる「微量元素」の正体』

和太鼓同好会2人目は廣川さん、星野源のエッセイ本のプレゼンです。推し本についてハキハキとプレゼンしてくれました。
【第11回 甲南大学書評対決】 星野源著 『いのちの車窓から』

藤井先生の2冊目は今話題の図書です。新たな分野を切り開いた著者の姿勢を、好きを楽しむヒントにして欲しいとのメッセージです。
【第11回 甲南大学書評対決】 鈴木俊貴著 『僕には鳥の言葉がわかる』

和太鼓同好会3人目は今中さん、山田悠介の著作のプレゼンです。1回生とは思えない落ち着きっぷりでした。
【第11回 甲南大学書評対決】 山田悠介著 『名のないシシャ』

藤井先生の最後の図書は山岳小説の名作です。主人公は加藤文太郎、当時はタブー視されていた単独行をしていたのは人づきあいが苦手だったからだそう。そんな逸話を交えつつ、身近にある六甲山にぜひ登ってみて欲しいと語ってくださいました。
【第11回 甲南大学書評対決】 新田次郎著 『孤高の人』

皆さん制限時間内にきっちりとまとめ上げ、素晴らしいプレゼンでした。

なお、今回の司会は文学研究会前部長の長濱 健太さん、かなり緊張されていましたが、サブ司会の金田 莉央さんが絶妙なツッコミで場を和ませてくれました。
お二人ともどうもありがとうございました!



以上のプレゼン対決で、勝利チームは「和太鼓同好会甲」チームとなりました?おめでとうございます!


こうして、盛況のうちに書評対決は終了しました。

さて、プレゼン対決の後はお楽しみのジャンケン大会です。勝ち残った3名には今回紹介された6作品全部まとめてプレゼント!という超豪華企画です?
白熱した勝負の結果、観客の方3名が商品をゲットしました!おめでとうございます?
残念ながら敗退してしまった皆さんにも書籍購入補助券が配られていますので、ぜひプレゼン本をお買い求めくださいね?

最後に皆さんで記念撮影?です。

紹介された本は、11/14まで売上対決を実施しています!結果は11/17に発表です。ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか?

書評対決は今後も年に2回開催予定です。「おもしろい本」を探しにぜひチェックしてみてください!

【第11回 甲南大学書評対決】 山田悠介著 『名のないシシャ』

10月14日(火)に開催された第11回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

和太鼓同好会甲(きのえ)チーム 法学部1回生 今中陽晴さんからのおすすめ本です。

 

 

書名:名のないシシャ
著者: 山田悠介
出版社:角川文庫
出版年:2014年

以下、今中さんの書評です。

あなたは特殊能力が欲しいと思ったことはありますか?本書に登場する少年は人の「死までの時間」が分かり、命を与える特別な力を持つ「シシャ」という存在だった。名を持たぬ彼は人間の少女?玖美から”テク”という名前をもらい、少しずつ喜びや悲しみといった感情を知る。しかし、永遠に大人にならないテクと成長していく玖美には、避けられない別れの運命が迫っていた。この少年はいつか、命を捧げてもいいと思う人間に出会えるのだろうか……
本書はそんな2人の切なすぎるラストが強烈に胸をうち、涙なしでは見られない物語です!

 

第11回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

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【第11回 甲南大学書評対決】 星野源著 『いのちの車窓から』

10月14日(火)に開催された第11回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

和太鼓同好会甲(きのえ)チーム 文学部社会学科3回生 廣川あさひさんからのおすすめ本です。

 

 

書名:いのちの車窓から
著者: 星野源
出版社:角川文庫
出版年:2022年

以下、廣川さんの書評です。

彼は本の中でこう述べる。「人生は旅だというが、確かにそんな気もする。自分の体を機関車に喩えるなら、この車窓は存外面白い」
俳優、音楽家、ラジオパーソナリティ、そして文筆家の顔も持つ星野源。この本は彼が日常において感じた心の機微が綴られたエッセイである。
彼は間違いなくスターである。しかし、この本で出合う彼はどこか私たちと同じ日常を送っており、自分の日常とリンクする時が多々あるのである。時にこの本の中で彼が生きている日常に入り込み、彼の日常と共存している、そんな感覚を感じる。そしてその感覚から醒めた時、彼が覗いていた車窓を私も覗いていたのだと知る。
30篇にわたるそんな不思議な鉄道に揺られ、彼のいのちの車窓を覗いてみませんか。

 

第11回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

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【第11回 甲南大学書評対決】 伊坂幸太郎著 『終末のフール』

10月14日(火)に開催された第11回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

和太鼓同好会甲(きのえ)チーム 法学部3回生 山内大遥さんからのおすすめ本です。

 

 

書名:終末のフール
著者: 伊坂幸太郎
出版社:集英社
出版年:2006年

以下、山内さんの書評です。

これは「八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。」そう予告されてから五年が過ぎた世界。当初の絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な状態に落ち着きつつある。
仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、彼らは新しい生命への希望、過去の恩讐、、、はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは。今日を生きることの意味を知る物語。
この作品は八つの物語から構成され、この終末の世界を生き抜こうとする8人が描かれる。それぞれの人物がみいだす希望や、強く生きるための姿勢に注目してほしい。

 

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【第11回 甲南大学書評対決】 新田次郎著 『孤高の人』

10月14日(火)に開催された第11回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

フロンティアサイエンス学部教授 藤井敏司?先生からのおすすめ本です。

 

 

 

 

 

 

 

書名:孤高の人 (上?下)
著者: 新田次郎
出版社:新潮社
出版年:1973年

藤井先生3冊目のおすすめ本です。山岳小説として名高いこちらの本です。

以下、先生の書評です。

甲南大学は山の麓にあり、皆さんにとって六甲山は身近な存在ですが、「六甲全山縦走路」という登山ルートがあることを知っているでしょうか?このルートは、現在も年間何回か大会が開かれている須磨浦公園から宝塚まで山を繋いで歩く全長56kmともいわれる長大な登山ルートです。
このルートが整備されるきっかけとなったのが、本書の主人公、兵庫県新温泉町浜坂出身の加藤文太郎です(加藤は須磨から宝塚まで六甲山を歩き、その日のうちに平地から須磨まで歩いて帰った、という逸話をもつ体力オバケ)。
大正から昭和にかけて、当時ガイドをつけてグループで登ることが主流だった登山界のしきたりを覆し、単独で数々の困難な登攀を行なった加藤の生涯を描いた本書は、登山シーンの面白さは言うまでもありませんが、人間付き合いが下手であった加藤の苦悩とその反動とも言える山への情熱を描いた人間ドラマとしても秀逸です。
是非、加藤の人生を追体験してみてください。本書を読んだ後、きっとあなたも山に登りたくなりますよ。

 

第11回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

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